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 研修報告  H21.8.25(火)
記録・文責 都中美広報部 藤井 義法(東久留米市立東中学校)

都中美夏期研修会「小中連携の推進に向けて」  研修番号7320
日時:H21/8/25(火)

@ 9:00〜12:00
会場:中野ZEROホール
講師:目黒区立五本木小学校 鈴木 陽子 氏ほか

A 13:30〜17:00
日時:中野区立中央中学校
会場:目黒区立五本木小学校 鈴木 陽子 氏ほか


1 新学習指導要領の観点から図画工作について

東京都図画工作研究会による冊子「新しい学習指導要領と図工の時間」を通して、これからの図工のあり方を紹介。特に、授業実践を図るために新学習指導要領と具体的な実践との関係を「材料から」、「思いを生かす」、「創造的な技能を働かせて」、「かかわりから」、「共感的な指導」という5つの切り口から再考されており、大変分かりやすい内容であった。

2 質疑応答

特に「評価」についての質問が多くなされたが、小学校と中学校の相互の現状理解をさらに深めていきたい。また、中学校美術研究会として、これからの連携を進める上で「小学校の授業実践を理解する」ところからスタートし、今後も引き続き小中連携の研修会を継続していくことを期待したい。

3 実技研修@「アートゲームでミルタツ(見る達人)になろう!」B鑑賞

アートカードによる鑑賞活動。互いをニックネームで呼び合い、対話が生まれやすい環境づくりを行っていた。
アートカードでは、@キーワードをヒントにそれらからイメージする作品を選び発表。A2枚のカードから共通点を見つけ説明。B無作為に「捧げる相手」を引き、カードを選び理由を考える等のゲームを行った。学級経営や美術鑑賞授業の導入部として、活用できる内容であった。

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4 実技研修A「色とあそぶ」A表現(1)(2)

約100色の共用絵の具を準備し、ボール紙にぬり広げる感覚や活動を通して、子どもが自分の色や形の感じをとらえるようにする実技。参加した先生方が童心にもどり研修を楽しんだ。小学校低学年の授業実践であるが、事前に多くの色を用意することにより、指導者側のねらいが明確になっていた。

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5 実技研修B「ブラックライト・タイム」A表現(1)

蛍光タックシールを始点に蛍光チョークで床一面にそれぞれが描いていく活動。自分や他者の活動の軌跡を感じながら、つくり、作り変えていく造形遊び。ブラックライトに反応する美しさや面白さが興味を高める。小学校授業実践のひとつとして、「材料」と「場」を重視している点を感じ取ることができた。中学校ではない「造形遊び」は開放感を得ることができ、美術科の導入部や文化祭等の行事にも活用できる可能性を見ることができた。

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6 実技研修のふりかえり・研修まとめ

参加した先生方のグループごとによる本日の報告会。小学校の授業実践を体験することにより、中学校生徒へ還元の可能性や、それらを基盤にした美術科としての教材研究の参考にすることができた。
また、小中それぞれの指導上の悩みについて意見交換がなされ、よりよい研修会となった。

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