研修報告

研修報告のカテゴリーです。

⑲講演

文化庁参事官(芸術文化担当)付教科調査官
文部科学省初等中等教育局教育課程教科調査官
国立教育政策研究所教育課程研究センター研究開発部教育課程調査官
平田朝一 先生 よりご講演いただきました。
講演の内容は「学習指導要領の趣旨を踏まえた授業づくり
~指導と評価の一体化~ 」です。

美術科の教員を志すきっかけを個々に振り返る機会をいただきながら、我々が美術教育を通し、子供たちにどのような力を身に付けさせるかというポイントを非常に分かりやすくスライド資料を用いてお話しをいただきました。

8⃣振り返り活動からの全体共有 

6つのグループを周り、自分のグループに戻ったあとは振り返り活動を行います。

ワークシートに沿って3つの項目について振り返り、全体共有のための発表者を選出します。

1⃣トーク中に印象に残った場面 2⃣トーク中に困った場面 3⃣授業にどう生かすか。グループの発表については要約し箇条書きで表しています。

Aグループ発表者 武蔵野市立第四中学校 奥秋あやか 先生

1⃣絵画の中の共通部分をテーマにして話し合いを深めた。協力的に進められた。2⃣話題が途切れた際にどのように対応するか。意見がかみ合うようにどう働きかけるか。3⃣作品を見る時間を長く確保する。生徒の実体を見極め変容をどう評価に結び付けるか。

Bグループ発表者 葛飾区立金町中学校 前原未早記 先生

1⃣対話型鑑賞の面白さを味わえた。2⃣発問の工夫を行わなくてはならない。対話を楽しむだけでなくそれを通して次の作品づくりにつなげる。3⃣評価の見取りをどうするか、評価材料をいかに集めるか。

Cグループ発表者 世田谷区立藤中学校 嶋田文 先生

1⃣未経験者が多かった。誰かの発言が基となり話し合いの内容が深まっていくことが分かった。2⃣話が詰まった時の対応方法。3⃣この経験を授業にどのように生かすか。

Dグループ発表者 世田谷区立烏山中学校 深見響子 先生

1⃣ファシリテーターの気持ちではなく生徒の言葉から話し合いを進めていく必要がある。作品の種明かし(情報提供)は必要か。2⃣作品を深く知る必要があると感じた。3⃣生徒にファシリテートさせてみるのもよいかもしれない。一年生に有効か。

Eグループ発表者 あきる野市立増戸中学校 畠田園子 先生

1⃣生徒の発言から授業が発展することがよく分かった。2⃣想定外の質問があった場合にどうすればよいか。話の進み方でトーカーのスキルが分かってしまう。トーカーの引き出しの重要性を感じた。3⃣教員のモデルを見せて、実際に生徒に経験させたい。

Fグループ発表者 大島町立第一中学校 福士咲希 先生

1⃣情報は小出しにエッセンスを残していく感じがよい。作品のタイトルを考えた生徒役の先生がいたのが印象的だった。生徒の生の声を引き出してみたい。2⃣鑑賞者とファシリテーターの関係性。沈黙をうまく活用する。3⃣鑑賞時間を15分程度長めにしたい。発言できない生徒への手立てを考慮する必要がある。

Gグループ発表者 奥多摩町立奥多摩中学校 鈴木明莉 先生

1⃣鑑賞者同士の深い学びにつなげるために導入時に工夫が必要と感じた。2⃣沈黙を恐れてしまう。3⃣言語化が苦手な生徒へワークシートを準備する。

7⃣グループワーク②

自分で考えたギャラリートークをグループで披露し、さらに学びを深めます。

2人一組で移動を行い、一人はファシリテーター体験、もう一人は記録係としてグループを巡回します。

次のグループに移動する時間が惜しいといった声もあがるくらいにギャラリートークは盛り上がっているようです。

ファシリテーターと鑑賞者が変わることにより、どのようなギャラリートークになるのか。これが今回の研修の大きな学びです。

残り時間はどれぐらいか。各グループのファシリテーターはタイムキーパー役となり、ギャラリートークがスムーズに行われるように働きかけています。

⑳生徒作品を持ち寄って「学習指導要領と三観点での評価」の視点で行う協議・発表と講演の研修は終了しました

 生徒作品を持ち寄って協議する研修会が終了しました。参加された先生方は本研修での学んだことを子供たちの未来社会を切り開くための資質・能力の育成につなげていってください。

事後アンケートに関しては集計が終わり次第HPより共有いたします。

⑱グループワーク2および指導案ごとに

令和6年2月7日に行われる第40回東京都中学校美術教育研究大会第3ブロック(練馬・杉並・中野) 杉並大会の実践発表用指導案の検討会です。

研究主題に基づき、「なぜ、美術を学ぶのか」「主題を生み出すこと」「目標と内容、手立てが合っているか」という3点についての協議が行われています。

2グループを1つにして協議を行います。グループには授業者が入っているので、他者の意見を参考に授業案の改善につなぐことができます。