ホーム≫ 研修会≫ 美術館研修

 研修報告  H21.10.28(水)
記録・文責 都中美広報部 河本 彩(西東京市立ひばりヶ丘中学校)

都中美夏季研修会「美術館研修」

日時:平成21年7月29日(水) 10:00〜16:00

場所:東京都現代美術館

1 学芸員による概要説明

東京都現代美術館で実施されている教育普及活動の紹介

○常設展ミュージアムスクール
対話を重視した鑑賞ツアープログラム。来館日の2週間前までに申し込みをする。
夏休みに美術部の活動等で利用する学校が多くなっている。

○アーティストの一日学校訪問
都内の小・中・高校のうち年に6校を訪問し、授業を行っているプログラム。

○鑑賞教材キットの貸出
美術館紹介や作家のインタビューなどを収録したDVD/ビデオ
収蔵作品をテーマ別に分けた作品スライドと作品解説。
スライドを使用
できない学校もワークシート等の利用が考えられる。

 

2 学芸員のギャラリートークで美術館内の作品を鑑賞

 10名程度のグループに分かれて、美術館内の常設展示作品を鑑賞しながらギャラリートークをしてもらった。現代美術作品が持ち合わせているコンセプチュアルな要素を、ギャラリートークを通して作者の制作意図や制作過程を話してもらうことで作品理解が深まる。また、作品を通して感じる質感や雰囲気をグループ内で共有することで、自分では気付かなかった視点に気づかされた。作品を実際に目の前にしたときの、作品が放つエネルギーを味わいながら、個々の思いを共有できる点もギャラリートークの魅力であろう。 

 

3 グループで現代美術作品の技法および表現主題を生かした 授業案の作成と報告発表

 ギャラリートークを生かした鑑賞の授業や、作品から特徴を見つけ出すゲーム感覚的な授業など様々な授業案の提案があった。グループ討議の内容を発表する場面では、授業で美術館に連れていく難しさを指摘する意見や、現代美術のふれあい方へのヒントが得られたという感想などが出された。どのグループでも、実際に芸術作品を目の前にしたときの感動や美術館の雰囲気を子供たちに味わわせる大切さを感じたという意見が出ていた。